水分摂取 基本 は回数、温度、量にこだわるのがポイントです。喉がかわいた時に飲むだけの水分摂取からワンステップレベルを上げると体の調子が上向いてきます。
一般に、成人の場合、1 日に必要とされる水の量は体重 1 kg につき、 50 ml とされています。体重が 50 kg の人であれば 2.5 L 必要だということになります。このうち、約 1 L は食物中に含まれる水分で摂取することができます。また、体内でエネルギーが作られるときもにもいくらかの水分が発生しますから、差し引きで 1 L が 1 日に必要とされる最低量というわけです。
ここで、その 1 日に 1 L の水分摂取について工夫すべき点をまとめています。
水分摂取 基本
食事中は水を飲まない
これは、胃液を濃い状態に保つために大切なことです。
塩分は必要量しっかり摂る
胃液というのは塩酸です。塩酸は、食塩が材料となっています。つまり塩分が少ないと胃液が薄まってしまうのです。胃液が薄いと胃の働きが弱くなって菌などが入ったときにそれが死滅しません。さらに、 O-157 や 腸炎ビブリオ など、食中毒にかかりやすくなってしまいます。
世の中は減塩ブームですが、過度な減塩イコール健康とは言い切れないのです。塩分が少ないと水分の摂取にもつながりません。
水分摂取 を常に意識する
ひと昔前は、運動中などに水分を摂取すると疲労がたまるなどと言って、運動中には水分摂取を控えていました。ところが、現在は発汗した量と同量、水分摂取が必要とされています。
私たちの体は、かなり激しい発汗で約 1 L 、寝ている間の発汗では約 300 ml の水分が失われます。また、下痢や嘔吐をした場合には水分補給が欠かせません。それから、体に害のあるものや、もともとよくないものを飲食したときには、多めに水を飲んでおきましょう。例えば、お酒を 1 合飲んだら 10 時間以内に水を 500 ml くらい飲んでおきます。甘いお菓子などを食べたあとにも 7 時間以内に多めの水を飲んでおくことで、体への害を最小限にすることができるのです。
体が冷えるので水の摂取は控えた方がいいと耳にするけれど…その真実は?
現代人は冷えることで体温が下がって抵抗力が落ちたり、免疫力が落ちる・・・などの理由から水分摂取を敬遠する情報を目にすることもありますが、水は常温で飲めば体を冷やしませんし、血液をサラサラにするためにはやや多めの水分が体には必要です。脱水気味の血液はドロドロしていて流れが悪くなっています。脱水症状が危険というのは血液に水分が不足している状態です。
体が冷えることと、水分摂取量とは分けて考えなければいけません。体を冷やさないように水分をしっかり体に取り込むには、常温の水を何回かに分けて飲むことです。水分摂取の際にどうせ飲むなら体によく浸透する水がいいのは言うまでもありません。私たちの体の 6 ~ 7 割は水分ですので、水にこだわる健康法が一番自然です。
お酒好きの人は飲む前に水を十分に飲む
→お酒を飲んだり甘いものを食べた後に飲むミネラルウォーターは海洋深層水が最適。
アルコールは肝臓で分解されるときにアセトアルデヒドという毒性の強い物質を生みだし、これが悪酔いや二日酔いの原因となります。また、砂糖は体内で分解されてエネルギーになる過程でカルシウムを奪います。アルコールや砂糖が分解される頃合いを見計らって水を多めに飲んでおけば、これらの害は防ぐことが出来ます。
水分の上手なとりかた の まとめ
水を飲むタイミング | 食事中は飲まない |
飲む量 | 1回にコップ半分が理想 |
飲む回数 | 30分に1回が理想 |
飲む温度 | 体温の半分の18度程度 |
水と一緒に塩分も | 減塩すぎは、水が飲めなくなるため必要量はとる |