硬度 とは 水が硬い?軟らかい?ってどういうことでしょうか。水の数値をあらわすときに使う硬度って何でしょうか。どういう意味があるのでしょうか。
硬度 とは
ミネラルウォーター では硬度という単位を聞きますが、これは何でしょう?これは1リットルの水に溶けているカルシウム(イオン)とマグネシウム(イオン)の量を表した数値のことです。
この数値が
120mg/L未満を軟水
120mg/L以上を硬水
と呼びます。これはwho基準です。
一般的に硬度が高いほど飲みにくく、低いほど飲みやすい。と言われています。
飲みやすさやミネラル成分の目安にしているこの硬度ですが、実は昔は飲料水のためのものではありませんでした。もともとは、給配水管の内部にカルシウムやマグネシウムが貯まりやすいかどうかを知るための、いわゆる工業指標でした。
硬度というのはそれまでは、高いほどカルシウムが溜まり、給配水管が詰まってしまうのでそれを避けるために判断材料とされていたのです。そして現在では、飲みやすさやのどごしなどの程度を知るための健康指標として利用されています。
水によって硬度が異なるのはなぜ?
日本は水が大変に豊富で、各地においしい天然水がありますが、それぞれ硬度が異なります。
水の硬度の違いは水源の環境が大きく関与しています。水が浸透(水が染みこむ)する地層にカルシウムやマグネシウムが多ければ、硬度が高く、少なければ低くなります。また、長い時間をかけて浸透すると、硬度が高くなりその逆は低くなります。
日本の水には軟水が多いといわれるのは、国土が狭く地中を浸透する時間が短い理由からです。
水の 分類 |
軟水
|
硬水
|
||
軟水
|
中軟水
|
硬水
|
超硬水
|
|
硬度 |
0~60mg/L
未満 |
60~120mg/L
未満 |
120~180mg/L
未満 |
180mg/L
以上 |
軟水の特徴
|
硬水の特徴 |
カルシウムとマグネシウムが少ない | カルシウムとマグネシウム、その他のミネラルが豊富 |
ミネラルが少なく味にクセがないため飲みやすい | ミネラル補給に適している |
素材の味を損なわないため料理に適している | マグネシウムが多いと苦みが強く味にクセがあり |
お茶やコーヒーなどを入れるに最適 | マグネシウムが多すぎると下痢などの胃腸障害を起こすことも、下剤はマグネシウムが原料 |
マグネシウムが少ないので乳幼児の粉ミルクを作る際にも適している | 石鹸の脂肪酸とマグネシウムが結合すると泡立ちが悪くなる |
硬度の計算方法(アメリカ硬度) |
硬度=(カルシウム量mg/L×2.5)+(マグネシウムmg/L×4) |
エビアンの例 |
(カルシウム量78mg/L×2.5=195)+(マグネシウム量24mg/L×4=96)=291 |
エビアンの場合は硬度291mlになり硬水となります。 |