診断のつかない不調の原因は脱水かもしれない

不調の原因 脱水 水の知識
不調の原因 脱水

病院で検査をしても「異常なし」と言われるのに、なんだかすっきりしない、慢性的なだるさや不調に悩まされていませんか?
薬を飲んでも一時しのぎで、すぐにまた同じ症状に逆戻りしてしまう・・・。実は、その原因不明の不調の裏には、現代医学でも見落とされがちな「体内の水の異常(脱水)」が隠れているかもしれません。

本記事では、自覚しにくい「慢性脱水」が心身に及ぼす影響や、知られざる不調との関係をひもときながら、私たちが本当に意識すべき水との付き合い方を解説します。

不調の原因は脱水?現代医学では見落とされている体内の水の異常

私たちの体に起こるさまざまな不調は、実は体内の水の不足や滞りが関わっていることがわかっています。でも現代医学では、体全体のことより、症状のある部位の状態にフォーカスするため、体内の水の状況が見落とされがちです。

体内水は全身を満たしているので、水の異常のあらわれ方はさまざまです。例えば、むくみひとつとっても、どこがむくむのかによって症状が異なります。頭部のむくみは耳鳴りやめまいとしてあらわれ、筋肉のむくみは手足のこわばりや肩こりとなってあらわれ、呼吸器系のむくみが、鼻炎や咳としてあらわれることもあります。

また、むくんだ場所に症状があらわれるとも限りません。さらに、体内水の異常は、体だけでなく精神の不調として出てくることもあります。このように、体内水の影響は想像以上に多岐に渡ります。逆に言うと、体内水をケアすることで、多くの不調が同時に改善される可能性があるのです。

よく起こる不調の原因を、現代の医療では見落とされがちな体内水との関係を中心にひもといていきます。長く悩まされている不調があれば、ぜひ体内水を見直してください。

原因不明の不調は慢性の脱水の可能性あり

体内水のバランスがくずれる原因のひとつは水分不足です。水分が十分に補給されていないため、脱水症状を起こしてしまうのです。

脱水の症状には、激しい運動で大量に汗をかいた後などに起こる急性脱水症のほかに、生活習慣で起こる慢性脱水症があることは、あまり知られていません。しかし、実は急性よりも慢性脱水症のほうが身近に起こりがちで、気づかないうちに体が脱水になっている人が多いのです。

慢性脱水症状を起こす人は、コーヒーやお茶、アルコール飲料といった利尿作用のある飲み物を日常的にたくさん飲んでいる傾向があります。利尿作用のある飲み物には、体内水を尿としてどんどん排出する働きがあります。水分のようで、実は水分排出飲料なのです。

また、過剰なストレスも慢性脱水症を引き起こします。慢性脱水症が怖いのは、喉の渇きを感じないこと。そのため、自分自身で気づきにくいのがやっかいなところです。なんとなく体が重い、頭痛がする、動悸がするといった原因不明の不調があったら、まず水分不足を疑ってみるといいでしょう。

肌荒れやくすみも水が原因かもしれません。化粧のノリが悪いときも水を意識してみましょう。

慢性脱水症

摂取する水よりも出ていく水の量が多くなると、体は脱水症状を起こします。一般的に「脱水」というと、急性脱水症を指しますが、実は慢性脱水症のほうが身近です。

慢性脱水症とは、なんらかの原因で日常的に水分が不足し、軽度の脱水状態が続くこと。代謝が落ちて、肌荒れや疲労感、頭痛などさまざまな不調を招きます。慢性脱水症は気づかれにくいため、さまざまな症状は原因不明とされることが多いのです。

失われる水の量によって異なる脱水症状

体内から失われる水分量によって起こる症状の例を挙げてみました。

3%未満
口が渇く程度
3~10%
疲れる、だるい、めまいがする、頭痛がする、嘔吐する
10%以上
意識障害、死亡

不調のもうひとつの原因は水の滞り

体内水のバランスがくずれる原因には、慢性脱水症のほかに、水の滞りがあります。これは、体内での水の循環が悪くなり、老廃物が尿や汗、呼吸などからスムーズに排出されていない状態です。

体に余分な体内水が停滞するとむくみが起こり、不調を引き起こします。停滞する=むくむ場所によって症状は異なります。例えば消化管がむくむと、食欲不振やげっぷ、吐き気、口が粘るなどの症状が出ます。筋肉がむくむと、体がだるくなったり、手足がこわばったり、肩こりや腰痛が発生することもあります。そのほか、めまいなど、さまざまな症状にも体内水が関わります。

女性の場合は、生理前にだるさや冷えを感じる人が少なくありません。これはホルモンバランスの変化がむくみを引き起こしていると考えられます。

このように、むくみの原因も症状も幅広いのです。体内水の滞りは、放っておくとどんどん悪化し、いつまでも治らない不調だけでなく、深刻な病気を引き起こす可能性があります。水が原因と早く気づいて、水の飲み方や生活習慣を見直すことが大切です。体内水の滞りは、体重のほか、すね、舌を見ることで調べることができます。

水が滞ることでむくみが起こる

水のめぐりが悪く、排出がうまくできないと、体に余分な体内水がたまり、むくみます。

【体重】
通常、就寝中には汗などで 0.5 ~ 2 kg の体内水が排出されます。就寝前後の体重を量り、その差が 0.5 kg 未満だったら、余分な体内水がたまっています。
就寝前のトイレの後の体重-起床直後トイレの後の体重= 0.5 kg 未満
【舌】
舌の周囲にギザギザと歯の跡がついていたら体内水が滞っている。表面に「舌苔」という白い苔のようなものがついている場合も。
【すね】
すねを指で押してみて、へこんだまましばらく戻らなければ間質液が増え過ぎています。

水分不足にならないために必要な飲む量

慢性脱水症を防ぎ、体内の水分バランスをしっかりと保つためには、日頃から適切な量の水をこまめに補給することが大切です。

私たちが生きているだけでも、呼吸や汗、尿などによって、1日に約2.5リットルもの水分が体外へ排出されています。この失われる水分を補うために、通常の生活を送る成人であれば、1日に約1.5〜2リットルの水分を補給することが推奨されています。

ただし、この「1.5〜2リットル」という量は、すべてを一度に飲めばよいというわけではありません。一度に大量の水を飲んでも、体内に吸収しきれずそのまま尿として排出されてしまいます。大切なのは、コップ1杯(約200ml)程度の水を、喉が渇く前(起床時、食事中、入浴前後、就寝前など)に1日6〜8回程度に分けてこまめに飲むことです。

また、夏場や運動時で汗をかいた日、あるいはコーヒーなど利尿作用のある飲み物を多く飲んだ日は、いつもより少し多めに水分を摂るよう意識しましょう。

補水には硬度の低い軟水を飲む

日本人には小さな頃から軟水を飲む習慣が根付いているので、水の硬度が低い超軟水や、軟水がおすすめです。好き嫌いは個人差がありますが、自分がおいしいと感じる水をゆっくりと、多めの回数飲むのがポイントです。

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